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植物生理学は最近、ますます面白くなってきた。なぜならば、科学技術の進歩により、植物生理学の研究にもゲノム解析を初めとする新しい手法が怒濤のように押し寄せ、分子レベルでの新しい発見が相次いでいるからである。
本書は、植物が生きていくためのしくみを知るという植物生理学の本質を、多数の図を示しながら、大学の初学者向けにわかりやすく解説したものである。さらに、植物生理学の研究の先には何があるのか、研究の社会実装という観点から、バイオテクノロジーの技術や藻類を用いた有用物質生産についても紹介した。
植物生理学を学ぶこと、研究することは、やがて私たちの社会に還元されていく。本書により、その基礎をしっかりと身につけていただきたい。
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