死と愛

死と愛

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出版社
みすず書房
著者名
ヴィクトル・エミール・フランクル , 霜山徳爾
価格
2,970円(本体2,700円+税)
発行年月
2019年4月
判型
B6
ISBN
9784622087946

フロイトの精神分析やアドラーの個人心理学による心理療法は、苦悩しながら人生の意味を求めようとする患者に対応できるのか、そのためには「精神的なものからの心理療法」が必要ではないか。若い頃からフランクルはこのように考え、「ロゴセラピー」と名づけた独自の療法を生み出そうとしていた。この構想は、強制収容所体験をへて鍛えられ、解放後の1946年に刊行された本書『死と愛』となって結実する。そして、本書で描かれた「強制収容所の心理」の部分をもとに一気に口述筆記されたのが、『夜と霧』である。
『夜と霧』と並ぶフランクルの主著を、新版で刊行。人生の意味、苦悩の意味、労働の意味、愛の意味などについて語りながら、人間がもちうる態度価値の重要性を訴え、医師として、宗教者にも似た、人の魂への働きかけの大切さと方法を説いた本書は、著者の仕事の出発点であり、終着点でもあった。
日本では『夜と霧』の翌年1957年に霜山徳爾訳で刊行され、以来長年読まれてきたが、今回、従来の版を新たに組み直し、用語や表記に手を加えて、読みやすくした。

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