路地裏に怪物はもういない

ガガガ文庫

路地裏に怪物はもういない

取り寄せ不可

出版社
小学館
著者名
今慈ムジナ
価格
734円(本体667円+税)
発行年月
2019年4月
判型
文庫
ISBN
9784094517880

平成最後の夏、最後の幻想がはじまる

一つの時代が終わろうとしている。
高度に発達した文明社会は路地裏の暗闇さえも駆逐し、この世界に幻想の居場所はなくなった。かつて人々が怖れた怪異は、誰しもがネットで正体不明を暴けるものとなった。
そんな幻想の余地がなくなった現代社会で、十代の少年少女を中心に不可思議な現象が起きる。
――乖異。
己が妄執こそが真の現実だと主張する、突如顕れた新たな病魔。現実から乖離し、現実とは異なる理で世界をねじ曲げる現象。乖異によって引き起こされるは、「死者のいない」猟奇事件。導かれるように集ったのは、過去に囚われた三人。
絶えた怪異を殺す少女・神座椿姫。
空想を終わらせる男・左右流。
そして、世界に残された最後の幻想である少年・夏野幽。
一連の事件に「真祖の吸血鬼」の存在を見いだした彼らは、それぞれの理由を胸に乖異とかかわっていくことになる……。
終わる平成。最後の夏。最後の幻想。
旧時代と新時代の狭間に問う、新感覚伝奇小説 がここに。


【編集担当からのおすすめ情報】
著者・今慈ムジナはデビュー作である現代怪異譚『ふあゆ』で、第10回小学館ライトノベル大賞・優秀賞と、第3回フロントライン大賞・大賞を受賞。ゼロ年代を愛した全ての読者に問う、平成最後の都市伝奇小説!

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