米軍提督と太平洋戦争

米軍提督と太平洋戦争

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出版社
パンダ・パブリッシング
著者名
谷光太郎
価格
2,852円(本体2,593円+税)
発行年月
2017年12月
判型
A5
ISBN
9784909400154

■太平洋戦争を戦った、米海軍の主要なリーダーを紹介する1冊

・嫌われ者の天才──キング
・処世術に長けた調整型──ニミッツ
・平凡とされながら実戦で結果を残した──スプルーアンス
・知られざる名将──ミッチャー
・期待はずれとされた有望株──フレッチャー

“本当の太平洋戦争”を理解するためには、日本軍だけではなく、米海軍と米海軍の主要リーダーたちを知る必要がある。
リーダーたちの経歴・戦歴から、知られざる人物像、エピソード、軍内部での人間関係までを詳しく取り上げる。

■実は混沌としていた米海軍

一見、余裕があったように思われることもある米海軍だが、内情は苦しく混沌としていた。
また軍内部での人間関係も複雑怪奇で、軋轢も多かったことがわかる。
日本海軍と同じく、海戦の主力が戦艦から航空艦隊に移り変わる時代で、その綱引きも軍内部を複雑にしていた。

本書では、人事から見た航空艦隊の成長の歴史や、同じく急成長を遂げた海兵隊や、潜水艦部隊、インテリジェンス機関のリーダー、そして参謀職の人物も取り上げる。

──アーネスト・キング
部下のニミッツやハルゼーほど知られていないが、アーネスト・キングは制服組のトップとして合衆国艦隊を指導した人物。人間的にはあくが強く、上からも下からも嫌われていたが、彼の能力に疑問をもつ者はいなかったとされる。
ドイツを優先する戦略に異を唱え、戦力を太平洋にも割くことを主張した。彼がいなければ、日本の太平洋戦争は違ったものになったかもしれまない。

──ロバート・ゴームリー
平時では優秀とされたが、食料や武器の補給もままならず、負傷者ばかりでまともに戦えない状況では、前に進めない者たちもいた。混沌としていたガダルカナルでは、消極的と判断されて更迭された。

──レイモンド・スプルーアンス
兵学校の成績や普段の仕事ぶりは地味で平凡だったが、混沌とした戦時には力を発揮した。与えられた任務をこなして出世し、ニミッツの下で第五艦隊を率いた。

■目次
第1章 大統領と海軍長官
第2章 ワシントンとハワイの最高司令部指揮官
第3章 大戦初期前線指揮官
第4章 大戦後期前線指揮官
第5章 航空艦隊の指揮官
第6章 潜水艦の指揮官
第7章 海軍主要参謀
第8章 海兵隊指揮官

■著者略歴
谷光 太郎(たにみつ・たろう)

1941年香川県に生まれる。1963年東北大学法学部卒業、三菱電機株式会社入社。1994年同社退社、山口大学経済学部教授。2004年、大阪成蹊大学現代経営情報学部教授。2011年同校退職。
著書に、『海軍戦略家キングと太平洋戦争』『海軍戦略家 マハン』(共に中央公論新社)、『敗北の理由』(ダイヤモンド社)、『青色発光ダイオードは誰のものか』(日刊工業新聞社)、『ロジスティ

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