取り寄せ不可
受話器から冷たく傲慢そうな夫の声が聞こえてきたとたん、
キャサリンは後悔した。なぜ電話してしまったのかしら?
夫のビートと別居して3年になるが、二人のあいだに、
いまだ愛憎の炎が熱く燃えさかっている事実に彼女は愕然とした。
富と容貌に恵まれたビートの周囲には常に女性の影がつきまとい、
キャサリンはさんざん苦しめられた。でも、彼は息子の父親だ。
息子のことで相談できるのはビートしかいないのだ。
結局二人の話し合いは決裂し、キャサリンは失望するが、
翌朝、彼女の家の前に興奮冷めやらぬ様子のビートが現れて……。
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