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稀代の政治家・藤原不比等の≪悪魔的≫政治力に着目し、天皇制の原形である律令制を、制作者主体の側から分析。日本国家の基礎構造=天皇制形成の秘密とは?……私は、大津皇子の謀殺をはじめとするさまざまな隠された側面に光を当てることによって、彼の政治的力量の偉大さと不可分な悪魔性をあらわにしようと試みてみました。/ウェーバーが、政治にかかわるということは、悪魔と手をにぎることだ、というとき、彼は、政治のきめ手が暴力であり、したがって、政治にかかわることは暴力のうちにひそむ悪魔的なものとかかわることにほかならぬと考えていたのですが、私は、こうした晩年のウェーバーの政治観に通じる見地から、国家論的考察を試みてみたのです。国家というものが暴力と深いかかわりをもつかぎり、国家についての考察は、政治の悪魔性を直視せざるをえないのです。(中略)/善きにつけ悪しきにつけ、巨大な政治的力量をもち、しかもその姿が厚い歴史の塵に埋もれてしまった一人の人物、この「埋もれた巨像」を発掘する作業を通して、私は、日本の国家の原形を、制作主体の側から描き出してみたいと思ったのです。(『埋もれた巨像』まえがきより)
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