特集:措置入院
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2016年7月に勃発した津久井やまゆり園殺傷事件、いわゆる相模原事件で問題となった植松被告の措置入院の解除によって引き起こされた被告の思考の変化と行動が前代未聞の19名もの高齢障害者の殺傷事件を引き起こした。
措置入院制度に関してはこれまでもさまざまな問題点が指摘されてきたが、問題点を指摘されながらも、その相対的な件数の少なさから、なかなか制度改正に結びつかないで今日まで来た。その措置入院制度が、相模原事件のために注目を集め、今回の改正に向けての作業が進められた。それまで、措置入院制度に関する問題点としては、いわゆる「入口」問題について取り上げられることが多かったが、相模原事件以降とくに問題とされたのはその反対の「出口」問題であった。
措置入院という強制入院の執行と解除の実際を精神医療の現状を検証して明らかにする。
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