耳鼻削ぎの日本史

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出版社
文藝春秋
著者名
清水克行
価格
1,540円(本体1,400円+税)
発行年月
2019年4月
判型
文庫
ISBN
9784168130809

〈「ミミヲキリ、ハナヲソギ……」から読み解く異色の日本文明史論〉



なぜ、「耳なし芳一」は耳を失ったのか。

なぜ、豊臣秀吉は朝鮮出兵で鼻削ぎを命じたのか――。



これでもかというほどの史料博捜と、「なんか気持ち悪くないですか?」と好奇心丸出しの耳塚、鼻塚現地踏査。その結果、日本史上最も有名な〝猟奇的風俗〟に隠された意外な真実が明らかになる!



文庫化にあたり、新たに「爪と指」に関する論考と、耳鼻削ぎを描いた図版を大幅増補。

身体部位から広がる、日本社会の豊穣なシンボリズムを拓いた画期的論考。



高野秀行氏、絶賛!

本書は「まさか」の徹頭徹尾、耳鼻削ぎの話だった。誰がどのような経緯でどういうふうに耳を切られたり、鼻を削がれたかという具体的事例が満載で、手加減ゼロである。本当にどういう神経をしているんだろうと思う。しかし、作家・清水克行史上、最も文章技術や構成に気を配った、秀逸な読み物となっており、最初から最後まで読者を――私のようなグロが苦手な読者も――捕まえて離さない。 (「解説」より)

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