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グリーグ以降の重要なノルウェーの作曲家、シンディング(1856~1941)の作品。1896年に初版が出版された『6つの小品』作品32の中でも、「春のささやき」は世界的に有名で、日本でも人気のある1曲として知られている。作品32の6つの曲は、それぞれ異なる性格・難易度となっており、さまざまなテクニックが要求される。学習にもコンサートにも、19世紀後半のピアノ・レパートリーとして歓迎される作品。
初版とシンディングの自筆譜に基づいて校訂された、初の原典版である。「序文」、「演奏のためのヒント」、諸資料による相違を示した巻末の校訂報告は、作品に対する理解を深め、演奏に役立つことであろう。運指は数々のディスクを録音しているピアニスト、ロッゲンカンプによる。訳はシベリウスをはじめとする気鋭の北欧音楽学者、神部智氏。
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