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●戦前期の英文日本年鑑各種を復刊するシリーズの第4-5回配本は、日本電報通信社(のちの電通)が1934年より5年間刊行した英文年鑑Japan Illustrated全巻の復刻です。(編集の都合によりThe Japan Year Book 1924~はシリーズ第6回以降の刊行となります。)
●金子堅太郎や今日「ボーン・上田記念国際記者賞」に名を残すマイルズ・W・ボーンらの助言もあり創刊された本写真入り英文年鑑は、同時代に名取洋之助らにより刊行された写真誌『NIPPON』とともに、戦前期日本の視覚的対外宣伝の一翼を担いました。
●英国のKegan, Paul , Trubner社や米国のBrentano書店などを販売代理店とし海外へも広く販売され、当時の日本の国際的イメージの形成にも使われた出版物です。
●満州事変後出版活動に力を入れることになった日本電報通信社は、英文だけでなく中国語などへも出版を広げ、「国家の代弁者」として海外への日本のプロパガンダに重要な役割を果たしましたが、本年鑑は多数の写真や図版一部カラーで掲載した豪華な内容で、その出版活動のなかでも特筆すべきものです。(電通の出版活動については本書解説を参照ください。)
●内容は、従来の英文年鑑にあるような前年の日本の概説や統計データなどを第1部A Year Book of Japanにまとめ、第2部は外国人旅行者のための日本ガイドGeneral Guide for Foreign Travellersの主要2部構成となっています。本年鑑に特徴的な第2部の旅行者用ガイドも、名所旧跡だけでなく各地の産業や地域の活動などの紹介にもページを割いています。また、日本文化の異なるテーマについてその分野の第一人者からの寄稿(例えば日本の宗教建築と題した伊東忠太の記事など)が数編加えられています。
●また、台湾、朝鮮、南樺太など植民地に関する章も設けられ、1935年度からは満州に関する独立した一部が付録されるようになっています。
●広告代理店を母体とする出版物のため、企業広告にも多くのページが使われ(1934年版には200以上の企業広告を掲載)、海外向けの英文広告には国内向けの出版には見られない貴重な情報もみつけることができますし、宗教や教育機関に関する情報も豊富で、大学の当時のキャンパスや創業者の写真なども豊富に掲載しています。
●このように、メディア史、広告史、写真史、観光史などの資料としてのみならず、近代日本史に関するあらゆる側面のデータおよび視覚的資料として利用が可能です。
●各年毎の分売も可能ですので、研究機関、図書館で未所蔵の巻の補完にも是非お役立てください。
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