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時を越えて
きみの幸せを願う――。
神様が棲む加護地――咲久良町では、千年前に山神様に歌をささげて以来、一年中、町の桜が花を咲かせていた。しかし今、ずっと花が咲くのは山の上にあるご神木、千年桜だけで、町からはかつての活気が薄れていた。かつて山神様と約束を交わした咲久耶姫の子孫である咲は喫茶店で働いているが、あるときそこへワケアリの青年・ヨリがやってきて……。時を越えた約束が優しく温かな感動を生む、「ピュアフル小説大賞」金賞受賞作!
■著者
沖田円(おきた・えん)
2012年、『一瞬の永遠をキミと』で作家デビュー。代表作に『僕は何度でも、きみに初めての恋をする。』『すべての幸福をその手のひらに』(全てスターツ出版)がある。本作は2018年に開催された「ピュアフル小説大賞」にて金賞を受賞した。
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