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国宝松本城を中心に広がる信州・松本の都市デザインを、専門家や建築士、商店主、市職員など多彩な著者が「城下町」をキーワードに提案する。街の骨格がしっかりと固まり、再開発が難しいとされる城下町の新たなまちづくりはどう進めたらいいのか。多彩な分野の著者らが、松本城下の歴史、開発の歩みを振り返りながら、そこに暮らす「松本人」の気質や文化、風土などを多角的に分析し、その魅力と可能性を掘り起しながら今後のまちづくりの道筋を提言する。編著者である松本都市デザイン学習会は、イオンモール出店に伴う同市街地の再開発が課題になった際に、市民サイドからの提案をまとめようと発足した集まり。市民が行政と対等なパートナーとして存在感を発揮できるようにと、講座やイベントを展開。今回は2015年度に市民対象に開いた講座13回分を各回講師が加筆して収録する。地図や図解、写真も豊富に掲載し、硬派な都市計画論ばかりでなく、城下町周辺の見どころや映画館事情なども紹介する。松本という街の入門書になるとともに、全国各地の城下町にとっても参考事例になる。
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