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死にそうになると、何度も若返ることができる―。
まさかと思うかもしれないけど、そんな夢みたいな動物が本当にいるんだ。
それが、ベニクラゲ。
カサの直径1cmほどのこの小さなクラゲは、強いダメージを受けたりして死にそうになると、大人の体から子どもの体に戻ってしまうんだ。まるでチョウがイモムシに戻るようにね。もしかしたら無限の寿命をもっているかもしれないので、「不老不死のクラゲ」って呼ばれることもある。
そんなベニクラゲの体には、いったいどんな秘密が隠されているのだろう。
その秘密をずっと研究しているのが、久保田信博士。京都大学の研究室でベニクラゲを14回若返らせた世界記録を持つ科学者だ。ベニクラゲが好きすぎて、とうとう自分で「ベニクラゲ音頭」まで作って歌っている、ちょっとユニークな先生でもあるんだ。
この本では、久保田博士の監修のもと、ベニクラゲの「ベニ太」「ベニ子」「ベニチーチさん」がナビゲーターとなって秘密に迫っていく。話は、iPS細胞など最先端の科学に関係したり、生き物にとって「寿命」とは何なのかまで広がっていくけど、心配しないで。ベニ太たちが、とっても楽しく、分かりやすく、解説してくれるから。
不思議な生き物にわくわくしている君、クラゲが好きなお兄さん・お姉さん、そして「若返り」という言葉にピクンと反応したお母さん、みんなに読んでもらいたい本なんだ!
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