[序文 ポーリン・ボス、柳田邦男]
災害により行方不明となった人の家族や、住み慣れた故郷を離れることを余儀なくされた家族は、終結の見込めない「あいまいな喪失」を抱え込むことになる。そうした状況に置かれた人びとに対し、支援者は何ができるだろうか。
本書は、あいまいな喪失理論の提唱者ポーリン・ボスのもとで直接学び、東日本大震災に遭った家族の支援を長年つづけてきた編者たちが中心となって書かれた、実践的入門である。
・あいまいな喪失とは? その2つのタイプについて
・ジェノグラムを用いた家族支援の方法とは
・子どもに対しては、どのような支援が必要か
・3組の家族から考えるあいまいな喪失とレジリエンスとは
・支援者に求められるセルフケアとは
など、あいまいな喪失に立ち向かうために必要なことを1冊に集約。
心理・精神保健領域の専門家だけでなく様々な支援者が活用できるよう、あいまいな喪失が通常の喪失とどのように違うかといった基本的な事柄から書き起こし、具体的な支援の手順を解説していく。臨場感あふれる事例提示によって、支援の実際をありありと思い浮かべながら読み進めることができるだろう。
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