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平成最後の「歌会始」で詠まれた「ひまはりの種」、その背景には阪神淡路大震災で小学生の妹を失った姉と家族の物語があった。残された中学生の姉の孤独と迷い。会話が絶え、病に倒れる父と母。だが、自宅跡地に偶然咲いた「ひまわり」の種が、人びとの手で神戸から全国へ、そして皇居の庭へと広がり、崩壊した家族を再生へと導いていく。家族が嫌いになったことがある中学生・高校生、そんなわが子にとまどう親、日本中の家族に届く優しいことばに満ちた本。版元廃業に伴い絶版となった本書を増補改訂し緊急復刊。
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