道徳教育は人間教育であり、人間形成の要となる学びである。それは、教育の目指すものが人間の生き方の育成であるからにほかならない。その生き方をどのように考えるか。そこに道徳および道徳教育についての諸見解が生まれる。学校生活で展開されている見えるカリキュラム、見えないカリキュラムを意識し、教師は人として子どもにどう向き合うかを大切にしていかなければならない。それが生き方を探究する道徳教育そのものであると考える。また、道徳というものが結局、人間のより深い存在性の中に根をもつ問いそのものであるがゆえに、子どもとともに考え、人間味ある教師の人格的なかかわりが望まれる。
基本的に教職を志す学生のための道徳教育テキストであるが、それだけでなく教育現場(研修・免許状更新講習等)でも活用され、道徳教育に関心をもつ人のためにも広く読まれ、教育する勇気と道徳教育の充実に貢献することができればと願う。
全3部構成。第1部は「道徳教育の理論」(第1章~第4章)、第2部は「道徳教育の方法」(第5章~第11章)、第3部は「道徳教育の実践」(第12章~第15章)。付録資料に、新しい学習指導要領(平成29年度告示)を掲載。
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