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日本の政治史学の礎を築いた岡義武(1902―90)が明治期の政治・経済・社会を包括的に描いた通史。多くの史料を織り込みつつ均整のとれた歴史叙述となっている。帝国議会開設から大正政変後までを扱った下巻では、民族の独立確保を至上命題とする明治国家が、日清・日露戦争を経て次第に変容していく過程を描く。(解説=伏見岳人)
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