取り寄せ不可
二年前の四月。八十四歳の小林信彦さんは自宅で脳梗塞を起こし、救急車で搬送されることになりました。
「約一週間、生きるか死ぬかというところにいたらしい。きわめて危険な場所と考えるべきだろう。」
幻想小説のように紡がれる病中の夢、出来の悪いコントのような入院生活。リハビリが進むにつれ、明晰な意識で病院の人々を観察し、脳梗塞という病のおそろしさを考える。めでたく退院、しかし直後に骨折、再入院。
「私は本当に治癒していくのだろうか?」
エッセイの名手が自身の体験から人生百年時代の〈生と死〉を問い直す、まったく新しい文学的闘病記です。
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