日本語が母語ではない子どもたちにとって、母語の存在は、言語学習の側面のみならず、自尊感情やアイデンティティ、親子関係にも大きく影響する。中国ルーツの子どもの多い小学校、ベトナムルーツの児童が少数在籍する小学校で行われてきた母語と日本語の二言語教育の実績から、日本語が母語ではない子どもたちへの「何もなくさない」全人的な教育に対する姿勢や環境整備のあり方を提示する。
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