「タラブ」をもたらす音楽の魅力に迫る
「ジャミーラが歌っているあいだ、そこに居た一同はタラブに陥っていた」「私はタラブを求めて歌うのであり、金銭を求めて歌うのではない」(本書より)。
心の高まりを意味するアラビア語の「タラブ」。アラブ音楽は、聴く人にも演奏する人にも「タラブ」をもたらすという。人を魅了するその音楽とは、いったいどのようなものなのだろうか?
本書は、アラブ民族が中東・北アフリカを舞台に営々と育んできた音文化のなかでも、音楽に焦点をしぼり、通史、特徴、近代的展開、楽器などさまざまな面についてわかりやすく解説する。
西洋音楽とアラブ音楽の双方に造詣の深い著者が、ヨーロッパ・キリスト教世界とアラブ・イスラーム世界の接点という特殊な立ち位置から、アラブ音楽へのアプローチを試みる。
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