12ー13世紀におけるポンティウ伯の中規模領邦統治

九州大学人文学叢書

12ー13世紀におけるポンティウ伯の中規模領邦統治

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出版社
九州大学出版会
著者名
大浜聖香子
価格
4,620円(本体4,200円+税)
発行年月
2019年3月
判型
A5
ISBN
9784798502557

中世盛期のフランス史というと、教科書などではもっぱらフランス王権の成長期・中央集権化の時期として語られがちである。しかし地方にも目を向けてみると、王権とは異なる様々な地域権力が活発に活動していたことが見えてくる。本書は12-13世紀の北フランス・ピカルディ地方に位置した一地域権力であるポンティウ伯領のなりたちや統治の仕方について明らかにすることを試みるものである。



研究の材料として『ポンティウ伯文書集』という、ポンティウ伯が発給した文書史料を用いて、ポンティウ伯の側近構成、伯の文書行政、伯の財産とその運営、伯の裁判権、伯と都市自治体との関係という5つの側面から、ポンティウ伯の伯領の統治について検討を行う。その結果、ポンティウ伯の伯領において公権力の担い手として振る舞おうという強い意欲が確認され、他方で、多様な社会集団、諸権力の並存するポンティウ伯の統治の特徴も認められた。これらの結果から、ポンティウ伯は、フランス王権のような広域な統治を目指していたことが明らかとなる。

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