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◆「女性の活躍」や「働き方改革」は叫ばれて久しい。変わりゆく時代の中で、「家庭」も「キャリア」も手に入れたいと奮闘する女性は何を目標に人生のプランを考えたら良いのか。本書では、日本生まれで「将来は専業主婦になる」と思って育った著者が、「家庭もキャリアもあきらめる必要がない」という結論に至ったスウェーデン流の生き方の工夫やキャリア戦略の立て方を紹介する。

◆日本とスウェーデン、両方の視点を持っている著者が自ら働き、マネジメントをする中で得たスウェーデンの人々の考え方を社内に取り入れた結果、H&Mジャパンは残業が少なく、長期休暇も遠慮なく取得できる会社になった。日本の女性管理職比率の平均が6.6%であるのに対し、H&Mのグローバル平均では、女性管理職比率は73%にも及ぶ。本書では、著者がH&Mで培った女性がキャリアを重ねるためのヒントを公開する。

◆著者は、世界52カ国で約3000店舗を展開するスウェーデン発のグローバル企業、H&Mの日本代表を2008年の日本上陸時から2016年末まで勤め、現在はジバンシージャパンの代表。日米のハーフで東京育ち。アメリカの大学に学び、スウェーデン人の夫と国籍を有する。また、2人の息子を育てながら働くワーキングマザーでもある。

◆スウェーデンは女性の社会進出が進んでいることで知られるが、実は1970年代は今の日本と同じような状況で、女性の社会進出は進まず、働き方も残業が多かった。「ヨーロッパの中の日本人」と呼ばれるスウェーデンと日本の類似点に触れながら本文は構成される。巻末には、夫でもあり、早稲田大学商学部准教授のインタビューも収録。