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「スパイ天国・日本よ、眼を覚ませ!」
日本の危機管理を創った男、最後の告発。
ゾルゲ事件から瀬島龍三スリーパー疑惑まで。
『私を通りすぎたスパイ』を文庫化に際し改題。(解説・伊藤隆)
【目次】
はじめに 私とスパイたちとの関わりを書く
第1章 父弘雄とスパイゾルゲはいかに関係したか
ゾルゲ事件の尾崎秀実が身近におり、父も特高に逮捕かと怯えた少年時代。警察官になり直面したラストロボフ事件、香港でのスパイ運用、作家フォーサイスとの出会い――人生の奇縁を振り返る。
第2章 スパイ・キャッチャーだった私
アメリカ留学の実態は、CIAやFBIでのスパイ実践特訓だった。尾行や張り込みのノウハウから、警官ならではの「街の英語」まで、一流のスパイ・キャッチャーになるための研鑽の日々を明かす。
第3章 日本の外事警察を創る
敗戦後の混乱を見て「治安回復(ピース・メーカー)」こそ人生をかける仕事と決意しキャリア警察官に。だが北朝鮮やソ連のスパイ潜入し放題の日本で、外事警察建て直しの長い道のりが始まった。
第4章 彼は二重スパイだったのか?
架空の「ネグシ・ハベシ国大使」かつ米国スパイ? ロシアから西ドイツに亡命させた男は二重スパイだったのか? 中曽根ブレーン瀬島龍三はソ連のスリーパーなのに放置?――謎多き諜報の世界。
第5章 ハニー・トラップの実際
情報機関なき日本でも、海外の国王の愛人から情報を抜いてくる辣腕外交官もいたが、逆にやすやすとハニー・トラップにかかる政治家や官僚も多い。「人的情報」がすべての世界の生き抜き方とは。
第6賞 私を通りすぎた「スパイ本」たち
「スパイの回想録」から「スパイ実践術」まで――高度な学術書としての「インテリジェエンス」を論じる本にも、「スパイ小説」という形で舞台裏を描く作品にも、諜報の世界を知るヒントがある。
おわりに 一九六三年の危惧
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