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維新は「革新」、共産は「保守」。
これは、日本の若年層が抱く各政党のイデオロギー認識である。つまり、彼らにとって「革新」とは、改革を意味しており、決して「左」と同意義の言葉ではない。
さらに、若年層では「保守」「革新」のイデオロギー対立軸も共有されておらず、日本人が政治を語る上での共通認識語であった「イデオロギー・ラベル」が通用しないという状態が起こっている。
日本人のイデオロギー認識はいつから変わったのだろうか?
著者である遠藤とジョウは、30年にわたる世論調査の結果を分析し、日本人のイデオロギー認識がどのように変化していったのかを検証した。
日本人の考えるイデオロギーの意味について、考えるきっかけになる。
当該論文発表時から、歴史社会学者の小熊英二氏や政治学者の中島岳志氏らが注目し、朝日新聞、中央公論など、各誌で紹介された研究がついに書籍化した。
55年体制の終焉とともに大変革期に入った日本政治を、イデオロギーと世代間ギャップから検証した話題作。
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