音魂よ、舞い上がれ! 1

天宇受売ノ命の岩戸開きフェス編

音魂よ、舞い上がれ!

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出版社
アセンド・ラピス
著者名
橋口武史
価格
1,980円(本体1,800円+税)
発行年月
2019年2月
判型
四六判
ISBN
9784909489029

日本人のDNAが起動する、ヒーロー素戔嗚の貴種漂流譚!



 女子高生サクソフォニスト・瑠璃は、ある事情で奇魂(くしみたま)の大部分が欠けており、優れた演奏技術を持っていても音に魂を込めることができない。近く演奏会で原爆犠牲者のみたまを癒す演奏をするためには、どうにかして失われた魂を取り戻すしかない。そこで巫女である叔母の仁美から教えを受けながらパワースポットを旅し、「魂振り」(サックス演奏による神楽)を奉納していくのだった。だがこの旅は出雲の神々によって計画されていた。

 出雲で覚醒した瑠璃は、変性意識で神代の世界にワープし、当時は地上で人間として生きていた神話の神々にインスピレーションを与え、国家存亡の危機を救う。

 目に見えない幽世の世界で神代と現代が錯綜しながら展開する、スピリチュアルな古事記ファンタジー。



《あらすじ》



 広島の慰霊祭に参加するため、父の故郷の出雲へと旅立った高校一年生の神楽瑠璃。八月六日の慰霊祭まであと一週間、サックスプレイヤーの瑠璃は、広島で行う予定の魂を癒す演奏を磨くために、天宇受売神社の巫女の伯母の仁美と共に、出雲各地のパワースポットを廻る。音楽と出雲グルメを供にして──。

 最初に訪れた須佐神社で参拝した瑠璃の碧眼に、素戔嗚ノ命の姿が飛び込んできた。命に請われて境内で演奏を始めると、たちまち瑠璃の意識は神代へと飛んでいった。神代での壮大なドラマを体験し、戻ってくると、神社に天の御柱が立ち、浮かばれぬ魂たちが救われていった。そこから瑠璃の旅は、日本の歴史を次々と紐解いていく。ヒヒイロカネ製のソプラノサックスを手にし、三種の神器に秘められた天照コードを追いかけて、天宇受売ノ命が転生した少女の時空を超えた魂の冒険旅行が始まる!

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