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日本とイタリアの立憲制をめぐる歴史には、多くの類似性がある。本書は、高野岩三郎とウンベルト・テッラチーニという二人のラディカルな民主主義者に注目し、敗戦国である日伊両国が前体制を克服する新憲法へと向かう思想・運動・政治的ダイナミズムを戦前から戦後への継続した流れのなかで考察。さらに憲法の内実を発展させていく運動を提唱した丸山眞男の思想と行動にも注目していく。時代状況に流されず、いかなる理想に基づき、どのように現実をそれに近づけるのかという営為こそが「憲法を作る」ことなのだ、ということを敢然と示した民主主義の先達たちに、私たちは何を学ぶのか?
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