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精神病理学は、臨床においても研究においても精神医学の極めて重要な基礎である。しかしながら、初学者が学ぶ機会や書物が意外と少なく、全体的な知識が得にくい。本書の利点は、精神科臨床の基礎となるドイツ精神病理学の諸概念、諸学説を網羅的に紹介することに加え、諸学説の比較を通しそれぞれの学説の理解を深められることである。また、神経生物学時代の新しい動向などもくまなく紹介している。ほぼ初めて精神病理学を学ぶ人や、改めて学びたい人、断片的知識を整理したい人などに極めて有用な書。
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