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本書は、鍼灸臨床教育の充実に永年取り組んでこられた編者、丹澤章八先生による積年の願いの結晶であり、「あはきの適応」が教育課程に組み込まれたいまこそ待望される時宜を得た書籍であるといえる。
臨床推論は、日常診察室で頭の中(臨床脳)で行われている診察過程を抽出し、その論理性・妥当性を具体的に検証することである。その結果、患者様の医療上のリスクを最小化し、病苦に共感し、治療効果を最大化することができる。
本書は、基礎編で臨床推論を概説し、仮説演繹法に焦点を絞り、実践編では仮説演繹法による実践を紹介する。症例は、実際の鍼灸整骨院で体験されたものであり、目の前で診察が進められている臨場感をもって解説されている。
鍼灸教育のテキストとしてばかりではなく、日常診療に多忙な先生方にもぜひ手元に置いていただきたい。
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