沖縄に伝わる守姉という子育ての風習を紹介。母親以外による子育てのよさ、個人による個人の世話を越えた相互交流の利点をさぐる。
[執筆者]根ケ山光一・石島このみ・川田学・白石優子・外山紀子・宮内洋・小島康生・近藤清美・山口創・内田伸子・陳省仁・箕浦康子・落合恵美子・金田利子・高田明・今田純雄・無藤隆・住田正樹・高橋惠子
【本書を読むための3つのキーワード】
■アロマザリング(allomothering)
母親以外による子どもの世話。アロ(他の:allo-)という語がマザリング(乳幼児への母親による世話)と結びついたもの。ヒトだけでなく霊長類(オナガザル上科)で多くみられる。
■守姉(ムリ゜アニ,もりあね)
乳幼児の世話をまかされた子どものことで,多くは10歳前後の少女。また守姉による子どもの世話も含めていう。守姉と世話をされる子(守子)は血縁関係(親戚)とはかぎらない。
■多良間島(たらまじま)
宮古島の西方約67キロ,石垣島の北東約35キロに位置する面積19.75平方キロメートルの島。1998年から5年間,合計特殊出生率が全国1位(3.14)となったことでも知られる。
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