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自我状態療法は,「自己内家族」を構成する自我状態間の葛藤を解決することを目的とする,個人療法,集団療法,家族療法を活用した催眠分析の発展型と表現できるサイコセラピーである。もともと多重人格や解離性障害の治療を主たる目的として生まれたわけではないが,近年の身体志向のトラウマ・ケアの考え方を大胆に取り入れつつ,現在進行形でさらなる進化を続けている。
本書は,自我状態療法を考え出したジョン・G・ワトキンス,ヘレン・H・ワトキンスによる『Ego States : Theory and Therapy』の全訳で,自我状態療法の背景にある理論をしっかりと理解でき,各々の自我状態の起源や存在,機能を尊重したうえで,全体的なパーソナリティへの統合を支援する指針となるだろう。
解離性同一性障害をはじめとする解離性障害や自我状態の不安定な人たちを,どのように理解し,治療に結びつけ,治療していくか考えるうえで重要な一冊であり,日本における自我状態療法の普及とトラウマ・ケア発展の大きな一里塚となることに疑いはない。
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