花見船 空に浮べん吉野かな
春の底なる
われぞ
さびしき
かぎろひに
憂ひの瞳
けぶらせて
鬼の詞(ことば)のひらく
深淵
大岡信を送る
「この集には七つの歌仙が収められているが、(…)結果的に、大岡信を送るという主題が底流することになった」(跋・三浦雅士)。
当代随一の歌人・俳人・評論家が、詩としての歌仙再生に挑む、その第2集。客人に谷川俊太郎、三角みづ紀、蜂飼耳、小島ゆかりを迎え、大岡信の死と前後して進められた、7つの歌仙。
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