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「カリキュラム・マネジメント」「主体的・対話的で深い学び」「見方・考え方」など、様々なキーワードが生まれた今次の学習指導要領改革。小・中学校ではすでに告示され、教育現場においては、2020年の全面実施(中学校は2021年)に向け、実践の足がかりとなる研究がスタートしています。
しかし、それは今次改革の序章にすぎません。なぜならば、高校教育改革と大学入試改革こそ、今回の教育改革の本丸だからです。たとえば、新センター試験(大学入学共通テスト)にパスする学力(能力)を生徒に身につけさせるには、高校における学びを見直す必要があるということです。すなわち、この刷新の真の目的は、高校における「授業改善」の一言に尽きます。
そこで、本書では、まず今後到来することが予期されているAI社会で通用する「汎用的な能力」の育成には何が必要なのかを論じます。新しい学びに対応した〈これからの授業〉を構想しながら、具体的に授業をどう改善していけばよいのか、その考え方と手法を明らかにします。
今後、人と人とのつながりがよりいっそう求められるようになるでしょう。それも、問わず語らず受容するような関係性ではなく、立場や意見の違いを越えてお互いに議論し、そのうえで他者と助け合い、支え合っていけるような共助の社会の実現です。
しかし、現実は、多様性を認め合える社会とは程遠い状況でもあります。この現状をいかに突破していけばよいか。おそらく、何をもって知識基盤社会の理念とするかに、その手掛かりがあるように思います。それは、「知識は他者を生かすためにある」という「教育観」です。この「教育観」を教室に置き換えれば、本書を通じて資質・能力を育成するための授業改善の視点である「主体的・対話的で深い学び」の姿も見えてくるでしょう。
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