奪われた「三種の神器」

草思社文庫

奪われた「三種の神器」

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出版社
草思社
著者名
渡邊大門
価格
880円(本体800円+税)
発行年月
2019年2月
判型
文庫
ISBN
9784794223746

壇ノ浦の合戦から後南朝まで、天皇の証をめぐる壮絶なドラマとは。

壇ノ浦の合戦、南北朝の対立、皇位奪還を狙う後南朝――
鏡・剣・玉という、歴代天皇の皇位継承のシンボル「三種の神器」をめぐって繰り広げられた争奪戦を叙述する。
中世において神器はどのような意味があったのか、そして、当時の政治情勢にいかなる影響を与えたのか。
様々な事件を通して変わりゆく、人々の三種神器観の変遷を鮮やかに描き出す。

<目次より>
第一章 宝剣喪失――鎌倉期における三種神器
三種神器とは何か/さまざまな表記/三種神器の由来/天皇即位と三種神器/平氏の栄光と没落/都落ちする平氏――神器の行方/失われた朝廷のシンボル/践祚をめぐる攻防/勘文という根拠/「如在之儀」と「太上法皇詔書」/後鳥羽天皇の即位式/安徳天皇入水――宝剣喪失/「国家的プロジェクト」としての宝剣探索/宝剣代の創出/神器不帯というコンプレックス

第二章 南北朝における三種神器 
大覚寺統と持明院統――南北朝の起源/元弘の変/剣璽奪還/触穢・改元/後醍醐の復活/伝統的秩序の打破/後醍醐と尊氏の決別/光明践祚/室町幕府の開幕/後醍醐出奔/南朝の拠り所/北畠親房の神器観/正平の一統/北朝の悩みの種/北朝正統の論理/南北朝合体への道

第三章 嘉吉の乱と赤松氏の滅亡 
南朝復興運動/籤引きという儀式/「万人恐怖」/応永三十四年の赤松満祐下国事件/意外な結末/義教の近習優遇策/義教暗殺/足利義尊の擁立/将軍を戴いた天下取り/小倉宮の擁立/歓喜の声/綸旨発給/反幕府行動に対する見せしめ/論功行賞

第四章 禁闕の変――神璽強奪 
幕府内の大きな変化/内裏襲撃の目的/決起と?末/首謀者たちの群像――後南朝一党/関与が疑われた人びと/なぜ神璽なのか/神鏡焼損の歴史/有力守護の確執

第五章 長禄の変――神璽奪還と赤松氏再興 
南朝皇胤の出奔/「一天無双の才」一条兼良の集大成/天皇の存在基盤/赤松氏再興の悲願と中央政局/神璽奪還のキーマン/細川勝元の意向/後南朝勢力のなかへ/郷民らによる反撃/神璽の帰洛/赤松氏表舞台へ/後退した位置づけ/後南朝伝説

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