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森に生きる隣人への愛と共感
画家、彫刻家として名高い著者による、フクロウと共に生き、触れ合った日々の記録。2015年度全米アウトドア図書賞を受賞した、フクロウへの愛と共感に満ちた観察エッセイ。
1969年の晩夏、著者一家はワシントン州シアトル郊外に引っ越した。冬になる頃、近くの森にニシアメリカオオコノハズクが生息していることが判明。窓から見える杉の大木に巣箱を取りつけると、一組のつがいがそこを住み処に選んだ。それから一年にわたる観察の日々が始まる(第一章)。
続く第二章では、種としての進化の歴史と生態が手際よくまとめられ、第三章では、人類の文化においてフクロウがいかに想像力を刺激し、多様な形で表現されてきたか、古今東西の文学や美術を中心に展開される。
第四章から第六章は、人間と共生するフクロウ、変わったところに棲むフクロウ、荒野の僻地に棲むフクロウの三つのグループに分け、北米に生息する19種のフクロウの生態を解説する。
どの種にも著者自身の具体的な体験が語られ、科学的に判明した関連事実も整理されつつ、野生生物や自然への深い愛情が感じられる。緻密な観察に基づく美しい挿画を約100点収録。
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