乳母の文化史

乳母の文化史

1~2日で出荷、新刊の場合、発売日以降のお届けになります

出版社
人文書院
著者名
中田元子
価格
3,080円(本体2,800円+税)
発行年月
2019年1月
判型
四六判
ISBN
9784409140673

授乳はいつから母の仕事になったのか?
乳母、この忘れられた存在から見えてくる驚きの社会文化史

自らの子どもに母乳を飲ませること、現代では自明となったこの行いが定着するまでの歴史はそう単純ではない。本書ではヴィクトリア朝イギリスを舞台に、いまでは忘れられた「乳母」という存在を切り口に、さまざまな社会的、文化的事象を分析。女王から労働者階級、現実社会から文学作品まで、そして乳母の復活ともいえる現代の母乳ビジネスまでをも視野に入れた考察は、数々の母性神話、育児神話を見直すきっかけとなるだろう。日本近世近代の育児論を分析した補論も収録する、注目の研究成果。

「授乳という行為の目的はただひとつ、赤ん坊に栄養を与え成長させることである。それは現在では、産みの母が行うのが当然で自然であると多くの人が考えている。しかし、この明白な目的と担当者をもつようにみえる行為は、社会や文化による介入を受け、現実には予想通り実行されるものではなくなるようだ。本書では、「乳母」という授乳を職業とした存在を切り口に、授乳をめぐる絡み合った事情に分け入って多角的に検討し、授乳の文化性を明らかにしたい。」(本書より)

お気に入りカテゴリ

よく利用するジャンルを設定できます。

≫ 設定

カテゴリ

「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。

page top