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小池龍之介、改め空朴。
住処を捨てて、路上生活者(ホームレス)になる。
放浪の旅に出た異僧のラストメッセージ!
いちばん付き合いたくない人と、
なぜ、離れられないのだろう?
あなたの心は、
自分だけの大切なお城。
それを守る方法を教えます。
いつの時代も尽きない、人間関係の悩み。
他人は変わらないし、変えることもできない―― 。
でも、苦手だったり嫌いな人こそ、
あなたの心に入りこんできて、気づけばいつも、
その人のことばかり考えてしまう自分がいる……。
この本では、その特性を知ることで、自分の心(=お城)を
やっかいな人たちに占領させない方法を紹介。
異色の僧侶・小池龍之介さんが、 やっかいな人を「モンスター」を称し、
その対処法についてじっくり語ります。
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はじめに
この本を開いたあなたの回りには、「やっかいな人」が山ほど、
満ちあふれているに違いありません。だからこの本を開いたのでしょうけれども、
それ以前に、残念ながらこの世のすべての人は、実は、やっかいな人なのです!
ええ〓!!と思われるかもしれませんが、仕方ありません。
ぼんやりとした目で見ますと、
「やっかいな人」と「良さそうな人」がいるように見えるかもしれません。
が、それは気のせいで、「良さそうな人」も、実はけっこうやっかいなのです。
嘘か本当か、本書を読み通してみてください。
おそらく、すべての人が何らかの形で、
ここに書かれた「やっかいな」性質を、
潜在的には隠し持っていることが分かるでしょう。
ですから、この本の使い方は一つめとしては、
そうした人々のやっかいさの本質を理解して、
自らのお城に侵入してくるのを防衛することです。
が、二つめとしては、そもそもすべての人々がやっかいなのですから、
自分もまた誰かにとっての「やっかいな人」になってしまっていかねないことを自覚し、
予防することです。そうすれば、「自らの心」という名前のお城を、
清潔で、安全に保っておけるようになるでしょう。
どんなやっかいな人でも、
あなたがその人をお城の中に侵入させてあげるからやっかいなことになるだけです。
相手をお城の中に侵入できないようにさえすれば、
鉄壁の城塞が無敵であるように、安全であれるということを、
お伝えしてまいりましょう。
――もちろん、自分でお城を荒らすなら、
他人にやられる以上に荒れ果てるのですから、
他人のこと以前に、自らの手によってお城が荒れないようにすることこそ、
優先課題ではあるのですが!
小池龍之介
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