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京都郊外、三千院などの歴史と風光明媚な山里として知られる大原の里、この地の市立中学校に4年ぶりに校長として赴任した著者が見たものは、少子化による学校の統廃合問題に揺れる地域の姿だった――
地域の思いをくみ取り、地域の力で小中一貫校・コミュニティスクールを作ることを決意した著者は、ときに壁にぶつかりながらも地域に寄り添い、平成21(2009)年に京都大原学院の開設にこぎ着ける。
開設までの苦闘、開設後の具体的な教育や日常に起こる問題、そしてそれをどう乗り越えたのか、さらには現場教員や地域・保護者・子どもたちの声などによる、開設10年を経た現在の姿までを、臨場感あふれる筆致と資料で詳細に描く。
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