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「哲学的な問いかけは〈存在〉と袂を分かつことはなく、それを廃棄することも、それが出現するのを見るために、無から出発してそれから身を引き離すこともなく、たんにそれを宙吊り状態に置き、それと私たちのあいだに、そのレリーフが見えるようになるような、あらゆる定立以前の、自明で沈黙した存在の現前が開示されるような、隔たりを打ち立てるものなのである」
本書は、メルロ=ポンティが1961年に急逝する直前まで書かれていたコレージュ・ド・フランス講義のための草稿はじめ、遺稿として発見された当時の講義草稿を復元・編集して一書となすものである。『見えるものと見えないもの』「研究ノート」とともに、哲学者の晩年の思索を理解する大きな手がかりとなる待望の書である。
「今日の哲学」「デカルト的存在論と今日の存在論」「ヘーゲル以後の哲学と非‐哲学」の三編を軸に、ハイデガー、フッサール、デカルト、ヘーゲル、マルクス、さらにパウル・クレーやプルーストなどを読み込み、非‐哲学のなかでの哲学の再発見、肉の存在論などの構想が多層で論じられる。クロード・ルフォール序。
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