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ピュリツァー賞受賞の本格評伝!
今も読み継がれている世界的ベストセラー『マルコムX自伝』があり、演説集があり、デンゼル・ワシントン主演の映画があり、もはや語り尽くされた感のある人物だが、どちらかというと人気ばかりが先行し、これまでその生涯が学術的に評されることは少なかった。本書は『自伝』の代作者アレックス・ヘイリーによって作り上げられたイメージと、英雄として描かれた映画の中の虚像を排し、生家の家族史から街のチンピラ時代、ブラック・ムスリムとしての活動、暗殺、死後の評価に至るまで、人間マルコムの生涯を編年体で記した本格評伝である。
著者は米国におけるアフリカン・アメリカン研究の第一人者で、コロンビア大学で「マルコムXプロジェクト」を主導した著名な歴史家。本書は、彼の足かけ20年に及ぶ研究の集大成として出版されたものである。
公民権運動史の中でもっとも議論を呼び、社会的影響力の大きかった人物の生涯を膨大な一次史料に基づいて再構築し、アメリカ現代史の中に位置づけた決定版。全米図書賞最終候補となったほか、ピュリツァー賞(歴史部門)を受賞。米国の学界・主要メディアで高く評価された。
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