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『思い出のとき修理します』シリーズ作者の新境地!
今年33歳になる竹宮ひかるは、結婚を前提に交際していた相手の母親から、手切れ金と共に息子と別れるよう言い渡される。
腹いせに復讐をしようとするものの、訪れた結婚式場で高校の同級生・島尾日菜子と再会する。
日菜子は修学旅行で乗った特別列車「あおぞら号」で、「ソラさん」という「会うといいことがある」と言われている都市伝説のような男の子に会ったとひかるに告げる。
「ソラさん」は寄せ木細工のからくり箱を開けられたら、ほしいものが手に入ると話していた──。
ひかるは日菜子と話す中で、高校2年生以来、一度も会っていない父親を思い出す。つい先日、その父が亡くなったという報せと共に、父が遺した封筒がひかるの元に届けられていた。中には、11桁の数字と、「開けるヒント」という言葉が書かれていた。何を開けるヒントなのか心当たりもなく途方に暮れたひかるだったが、「ソラさん」の存在から、かつて父がくれたからくり箱の存在と、その箱を持って乗った「あおぞら号」のことを思い出す。
「ソラさん」とは何者なのか。
様々な形でその少年とかかわりを持つ大人たちが再びめぐり合い、捨ててきた過去に向き合い始める。後悔だらけの人生を、もう一度やり直すために。
大人のための、再生の物語。
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