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戦中生まれの社会思想家が語る体験と知的交流の足跡!
昭和が終わり、平成が代替わりしようとしている現在、
安穏に見える無関心の人たちに支えられた民主主義政治が
成り立っている。
かつて世界を二分した熱い戦争の悲劇から、
冷たい戦争の時代を経る過程で、さまざまな思想の葛藤があり、
それに伴う行動があった。
今、世界の政治は
いわゆる「ポピュリズム」(大衆迎合主義)の傾向を強め、
ナショナリズムと分断に誘うリーダーが幅を利かせている。
社会主義体制は内的に自壊したが、
ファシズムは軍事的に敗れたのであり自壊したのではない。
種子がある限り蘇る可能性があるのだ。
本書は、新時代への危惧と次世代への問いかけを含む好著である。
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