若手研究者らが選びぬいた100語
フランスで2010年に創刊された雑誌『社会学』の編集に携わる若手社会学者らが、検討を重ね、選びぬいた100のキーワード。彼らは、「1960年代から70年代の潮流のなかで生じた学派や方法論の諸対立を克服すべく、社会学という専門分野における多元的で厳密なアプローチを大事にしようと心をくだいている」(「序文」より)。
本書は、社会学の「概念」(第三章)の解説にとどまらず、これまであまり説明されることのなかった「基本的な考え方」(第一章)や「方法論」(第二章)、そして「社会的属性」(第四章)に章を割くことで、新しい切り口を示してくれる。
不平等、社会的断絶、社会的絆などの問題に取り組むセルジュ・ポーガムが中心となって編まれた、現代のフランス社会学の全体像を見渡す手引き書。
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