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『資本論』が世に出て150年あまり、私たちは当時よりも豊かになったのだろうか。本書は、「富のありかた」をテーマに、本当の豊かさを再考する。まず、本書のキーとなる【富】という概念について、アダム・スミスをはじめ多くの思想家の発想を参照しながら考察。次に、【貨幣】に主題を移し、市場の発達に伴い、つかまえようのない幽霊のような存在になってしまった貨幣の姿を追う。そして「賃労働者は自由なのか?」という問いを設定し、資本主義と【労働】の問題を検証。最後に、現代社会のグローバリゼーションにおける資本主義の現状を踏まえ、資本主義の限界を乗り越える可能性を示唆する。
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