祇園女御 上 新装版

講談社文庫

祇園女御

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出版社
講談社
著者名
瀬戸内寂聴
価格
990円(本体900円+税)
発行年月
2019年1月
判型
文庫
ISBN
9784065143377

平安時代末期、後の白河上皇がまだ東宮だったころ、その妃として藤原道子は入内した。年上の道子は気後れするが、大人びた東宮に寵愛される。だが、ずっと年下の新しい妃・賢子が入内すると東宮の寵愛は賢子に移り、東宮が白河帝として即位したころには、道子は里帰りが増えていた。他方、美少女・たまきは殿上人になる野望を抱く平忠盛に引き合わせていた。たまきこそが、後に貴族社会に影響力を持った女人「祇園女御」なのだが。


平安時代末期、後の白河上皇がまだ東宮だったころ、その妃として藤原道子は入内した。東宮17歳、道子28歳だった。年の差に気後れする道子を、大人びた東宮は寵愛する。だがなかなか懐妊できず、やがてずっと年下の新しい妃・賢子が入内してくる。東宮の寵愛は賢子に移っていき、東宮が白河帝として即位したころには、道子は里帰りが多くなっていた。他方伊勢では、京に上って殿上人になる野望を抱く平忠盛の邸に傀儡子の頭領鷲丸が訪れ、美貌の少女・たまきと世話役のあかねを引き合わせていた。たまきこそが、後に貴族社会に影響力を持った女人「祇園女御」なのだが……。

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