2019年NHK大河ドラマ「いだてん ~東京オリムピック噺~」の主人公の一人、三島弥彦(演・生田斗真)とはどんな人物だったのか
痛快な人物像が明らかになる評伝と、初めて公開される写真・書簡・日記・草稿などの資料で構成された一冊。
日本のオリンピック参加は1912年(明治45年)の第5回ストックホルム・オリンピック大会が最初。遠征費用も自己負担という厳しい時代に、陸上短距離の三島弥彦とマラソンの金栗四三の2名が参加した。国際スポーツ界にデビューしたこの大会で世界との水準の差をまざまざと見せつけられた三島は、手紙や新聞談話、草稿などで当時の心情を書き残していた。
三島弥彦(1886-1954)とは……
明治19年東京生まれ。父は警視総監三島通庸、兄は銀行家三島弥太郎。学習院に進み、野球をはじめスポーツ万能選手として名を馳せた。東京帝国大学法科入学後は陸上競技で頭角を現す。明治44年オリンピック予選会に飛び入り参加。短距離競走で好成績を収め、マラソンの金栗四三と共に第5回ストックホルム・オリンピックの代表選手となる。帰国後帝大を卒業し横浜正金銀行に勤務。
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