1~2日で出荷、新刊の場合、発売日以降のお届けになります
日本庭園研究の基本文献「作庭記」、その写本・異本を校合により検証する!
平安時代の寝殿造りの庭園の実体は、よくわかっていません。
それを知り得る唯一無二の秘伝書が「作庭記」と言われています。
しかし、その作庭記は、いまだに原本が見つかっておらず、いくつかの写本が存在しています。
その写本の中でも「谷村家本」は最も古く、一時は、国宝に指定されていました。
ですが、明治時代に「山水抄」という異本が報告され、さらに昭和時代には無動寺で別の異本が見つかっています。
本書では、それら異本のどれが正しい記述内容なのか、異本を校合して検証しています。
「作庭記」の原本復元への寄与を目指した、唯一の研究書です。
■目次
第一部 『無動寺本』と『山水抄』の校合
『無動寺本』本文/論考
第二部 『山水抄』と『谷村家本』の校合
『山水抄』(上)本文/『山水抄』(中)本文/『山水抄』(下)本文/論考
第三部 『作庭記』をより深く理解するために
1 石を立てむ事先づ大旨を心得可き也/2 石を立つるには様々有る可し/3 島の姿の様々を言ふ事/4 滝を立つる次第/5 遣水の事/6 立石の口伝/7 石を立つるには多くの禁忌有り/8 樹の事/9 泉の事/10 雑の部
第四部 現存する平安時代の古庭園
旧嵯峨院庭園(京都市右京区)/法金剛院庭園(京都市右京区)/毛越寺庭園(岩手県平泉町)/観自在王院庭園(岩手県平泉町)
第五部 『作庭記』に使われている造園用語
**********************************************
よく利用するジャンルを設定できます。
「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。