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世界的なヴェーバー学者でもある著者は一九六七年以降の東大闘争時代の造反教官としてもつとに著名であり、これまでもおりにふれて関連論著を発表されてきていますが、東大闘争の象徴的事件でもあった安田講堂攻防戦五〇周年を来年二〇一九年一月に迎えるにあたり、その後の社会のさまざまな問題がこの東大闘争で提起された諸問題が未解決のまま、あるいはいっそうの悪化をみる現状を憂慮されて、一気に書き下ろされた渾身の闘争総括書。ヴェーバー学者として東大闘争に立ち向かった著者が、大学内外のさまざまな矛盾や策動を綿密な資料調査と徹底した観察によって現場実践的に事実解明した驚くべき実態がついに明らかにされる。問題にかかわりのあるひとたちへの問題提起であるとともに鋭い挑発の書!
[主要目次]
プロローグ
第I部 軍国少年・理科少年・野球少年から戦後思想の渦中へ(§1-5)
第II部 マックス・ヴェーバーとの出会い(§6-10)
第III部 思想形成途上の諸問題――実存主義とマルクス主義の対抗的相補性とヴェーバー
1 木を見て森を見ない実存主義(§11-12)
2 森を見て木を見ないマルクス主義(§13-16)
3 マルクス主義との両義的対決(§17-20)
4 木も森も見るヴェーバー――マルクス以後の実存思想家(§21-24)
第IV部 東大闘争前史
1 一九六〇年「安保闘争」(§25-27)
2 一九六二―六三年「大管法闘争」(§28-32)
3 一九六四年「ヴェーバー生誕百年記念シンポジウム」(§33-41)
4 一九六五―六七年「学問の季節」における日常の取り組み(§42-45)
第V部 東大闘争
1 「紛争」への関与(§46-49)
2 医学部紛争と医学部処分(§50-55)
3 文学部紛争と文学部処分(§56-67)
4 「紛争」関与から現場の闘いへ(§68-74)
5 文処分撤回闘争の継続と帰結(§75-81)
第VI部 「現場の闘い」の持続に向けて
1 「解放連続シンポジウム『闘争と学問』」から(§82-88)
2 ヴェーバー「合理化」論再考(§89-92)
3 大学論・学問論・社会運動論の再構築に寄せて(§93-105)
エピローグ――共に歴史を創ろう――戦後の一時期を生きて、生活史・学問・現場実践の関連を切開し、後続世代の批判的克服にそなえる
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