取り寄せ不可
◆新詩集
西の彼方、
太陽が昨日に還る頃、
南天高く、夜は爪を伸ばす。
月の雫は、星座を作り
その秩序に守られ、
私は、呼吸する。
一瞬、失うチャンスは、
流れ行き交う、星々。
眠りに落ち、見る夢と
目覚めて見る夢は、
同じ感触。
すべては、太陽が創り上げた
誰にも読めない暗号。
(「月の雫」より)
◆目次
I
(温度差が風を生み、)/新月/冠月の、ころ/月の雫
II
(言葉が)/(心が、動く。)/(尊く)/
III
思惑/(何もかも、何もかも、)/まるい種/地球/海辺の情動/昼寝の行進曲/音楽/夜の雲
IV
(万人を負って)/ (世界を)/(仔猫がしっぽを追うように、)/(登りつめると、)/(渇望していた時は、)/(傲慢さや惰性で)/枯れ葉/果実/記憶/結実まで
V
悲しみの深さ/涙/悲しみのいちばんめ/悲しみの、玉/本当の気持ち/悲しい記憶/(答えが、)/言葉のしっぽ/涙の粒/(いろんな味を残して、)/(悲しみに彩られ、)
VI
遠吠え/十一月/葡萄酒/狂おしく咲く、花/(存在している時点で、)/天滴り/(夢が、)/薔薇色/この場所から/幸福の一歩手前/夜明け
VII
青空/(戦争も、/(言葉に操られるまま、)/(記憶違いの思い出話に花が咲く。)/(憎しみも/妬みも)/ダイビング/早春/春/ピカピカ/天倫/晴天/(この気持ちは、)
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