取り寄せ不可
重い心臓病の娘のために、ベロニカは最後の手段に出ることに決めた。
今や億万長者となったかつての想い人ジョーダンに
手術費を援助してもらうのだ――娘の、父親として。
10年前、ジョーダンへの愛を伝えられずにいたベロニカは、
高熱を出した彼を看病した夜、初めて彼と結ばれ、幸せを知った。
ところが翌朝、ジョーダンが何もおぼえていないことにショックを受け、
のちに妊娠が発覚したときも、告げられぬまま月日が過ぎてしまった。
そして再会の時。彼はベロニカの唇を情熱的に奪い、喜びを表したが、
彼女の話を聞いたとたん、背筋も凍るほど冷徹な言葉を吐き捨てた。
「僕は君を抱いたことなどない。君はここまで身を落としたのか!」
愛し合った夜を忘れられてしまうという屈辱を味わい、泣く泣く身を引いたベロニカ。再会を果たすも再び傷つけられ、ジョーダンはわかっていながら娘の存在を否定したのではとさえ疑いますが……。大御所ルーシー・ゴードンが綴る珠玉のシークレットベビー物語。
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