《「中道」の再興は可能か?》
日本の外交・安全保障をめぐる議論が「右」と「左」に分かれて交わらない―ならば,われわれは何をなすべきか。物理法則よろしく逆相同期した二項対立状態から脱するための,新たな空間概念とその応用を提示する。
◎ 本書の第1章「位相角をとらえる」を12月19日(発売日)より法律文化社ウェブサイトで全文無料公開。「中道」に学術的な語彙を与え,実行可能な政策の選択肢を示すことの意義と方法について詳述しています。
【目 次】
序 文 なぜ位相角なのか 〔佐藤史郎〕
第1章 位相角をとらえる 〔川名晋史〕
[第Ⅰ部 「遺産」か,それとも「選択」か]
第2章 基地問題の「解法」 〔川名晋史〕
第3章 靖國問題の認識構造 〔古賀慶〕
[第Ⅱ部 国際社会への「貢献」とは何か]
第4章 未完の九条=憲章構想 〔中村長史〕
第5章 日本の安全保障政策における国連の集団安全保障制度の位置づけ 〔佐藤量介〕
[第Ⅲ部 「両義性」をどうとらえるか]
第6章 デュアルユースの政治論 〔齊藤孝祐〕
第7章 武器輸出をめぐる論争の構図 〔松村博行〕
[第Ⅳ部 軍事と非軍事の「境界」]
第8章 開発協力大綱をめぐる言説 〔山口航〕
第9章 大規模災害における自衛隊の役割 〔上野友也〕
結びに代えて
索 引
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